ま、そんなところで。

ニッチな技術系メモとか、車輪を再発明してみたりとか.

Ubuntu 16.04 LTSでMediatombを使ったDLNAサーバを動かすメモ

Ubuntu 16.04 LTS で MediatombのDLNAサーバ設定関連メモ。


Ubuntu 15.04 あたりから、Mediatombがいろいろ変わっている模様。
14.04時代はインストール後すぐにサーバとして使えたのにねー。
ちょっと手間がかかるようになってました。

DLNAサーバとして自動起動させるまでの設定いろいろとまとめておきます。

1. サーバの設定ファイル変更


まずはサーバ設定ファイルconfig.xmlを修正して、対象のファイル形式やサムネイル生成、WebUIの使用などの設定を行う。
このあたりは今までと同じなので、下記サイトを参考に。


2. 起動スクリプトの修正


パッケージをインストールしたばかりの状態では、何のためかループバックアドレスからのアクセスしか受け付けない設定になっているので、まずはコレを修正する。

下記にあるデフォルトの起動スクリプトファイルを開く。
/etc/default/mediatomb

# Set whether the daemon should be started. Set this value to anything
# but 'yes' to enable the daemon.

NO_START="no"
# Network interface on which the server will run, you need to edit this!
MT_INTERFACE="enp5s0"

デフォルトのファイルには、NO_STARTが存在しないので追加。
MT_INTERFACEはデフォルト状態でループバックインタフェースを示す"lo"となっていて、自マシンからのアクセスしか受けつけない。これをインタフェース名に変更。
インタフェース名は、ifconfig コマンドで調べておく。(通常"eth0"とかになると思う・・。)
ちなみにWebUIのhttpポート(MT_PORT)が49152から50500に変更になってたので注意。

3. mediatomb-daemon自動起動設定


mediatombはマシンの起動時に自動的に開始されなくなっているので、systemdにサービスを自動起動するように設定する。
これで次回以降、自動的にmediatombのサービスを起動してくれる。

$ sudo systemctl enable mediatomb


サービスの手動起動・停止は下記の通り。


$ sudo systemctl start mediatomb # 開始
$ sudo systemctl stop mediatomb # 停止


4. WebUIでファイルの登録設定


サービスを起動したら、WebUIで設定ページ

http://localhost:50500/ を開いて設定ページが表示されれば動作OK!


~追記~

DLNAクライアントとなることのできるメディアプレーヤーアプリの一つにVLCがありますね。

Ubuntu 16.04 LTSの標準リポジトリで提供されるVLCプレーヤーのバージョンには、DLNAクライアントのデバイスが表示されないというバグがある様子。

バグレポートページは下記。
VLC本体ではなくlibupnpライブラリのバグみたいですねー。